頭蓋底センターについて

ご挨拶

これまで世界の頭蓋底外科を先導してきた我々の実績に基づき、頭蓋底センターでは、それぞれの専門分野の最新の知識と高度な技術を統合して、難治性の頭蓋底疾患の治療を行っています。頭蓋底腫瘍に最新の神経内視鏡手術を取り入れ、根治性に加えて、低侵襲手術の技術開発を行い、より良い治療法を開発するために、新たな臨床研究にも取り組んでいます。
頭蓋底の病気に悩まれているすべての患者さんに最高の医療が提供できるように、我々スタッフは全力で努力します。

頭蓋底センター長  戸田 正博

概要

頭蓋底の疾患は、とても複雑な場所に発生した稀な病気です。個々の患者さんに有効でかつ最適な治療を行うためには、様々な診療科との緊密な連携が必要になります。患者さんの不安を少しでも減らし、納得して治療を受けていただくため、時間をかけてお話を伺いながら最適な治療法を提案します。
頭蓋底センターでは、手術を担当する脳神経外科、耳鼻咽喉科、形成外科、眼科、歯科口腔外科、下垂体疾患では内分泌内科、さらに放射線治療科や放射線診断科など、慶應義塾大学病院の誇る関連診療科の豊富な経験と高度な技術を生かしたチーム医療を実践します。

特色・方針

頭蓋底疾患の治療は難易度が高いため、限られた施設でしか行われていませんが、慶應義塾大学病院の頭蓋底センターでは、すべての頭蓋底疾患に対応できる診療体制を整えています。他の病院で治療不可能と言われた患者さんに対しても、豊富な経験と最先端の頭蓋底外科技術を駆使して積極的な治療を行っています。これまで長年に渡り、頭蓋底外科手術の開発に取り組んできましたが、慶應義塾大学オリジナルの手術に加え、革新的な低侵襲手術として発展している経鼻内視鏡頭蓋底手術も積極的に行っています。さらに、極めて治療困難な疾患に対する新たな治療法として、世界で初めてのワクチン療法の臨床研究を進めています。慶應義塾大学病院の頭蓋底センターが常に世界をリードする医療を提供し続けるため、次世代のチーム医療教育にも取り組んでいます。